ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

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『白砂』 鏑木 蓮

先日、ふらりと立ち寄った書店で“切なくて泣けるミステリー”という紹介にひかれて本書を購入。
“切ない”“泣ける”という言葉に弱いのです(^^;

ジャンルはいわゆるディテクティブもの。事件の内容は、田舎から上京してきた20歳の女子苦学生が自宅のアパートで殺害されるというもので、途中からなんとなく先が読めてくるのですが、この捜査にあたる警部の目黒と部下の山名とのやりとりが面白い! いかにも土曜ワイドや火曜サスペンスに出てきそうなコンビで、もし映像化するなら目黒警部は高橋英樹、山名は最近のイケメン俳優の誰かという感じ。

ストーリー自体は少し物足りなさ感が残るのですが(わたしの期待しすぎというのもあるかと思いますが…)、この名コンビのやり取りはもっと見てみたい(読んでみたい)なぁと思いました。



内容
苦労して働きながら予備校に通う、二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は別の角度から捜査を開始する。小夜の両親はすでに亡く、なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは。切なさあふれるミステリー。
(Amazon.comより)


p.s. 先日紹介したナショナル・シアター・ライブの『フランケンシュタイン』ですが、9/12(金)からはカンバーバッチ怪物役&博士役バージョンの両方上演されるみたいです!
http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/schedule/20150912/20150910#week
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ワーキング・ホリデー

…といっても、外国で働きながら勉強をする、あのワーキング・ホリデーではありません。久しぶりに、本当にすごーく久しぶりに坂木司(さかき つかさ)さんの本を読みました。

坂木さんの本といえば、上京してほどなく、当時の派遣先の他部署の女の子が、面白い本があるといって貸してくれたのが最初の出会い。代表作でもある、ひきこもり探偵シリーズの3冊(青空の卵、仔羊の巣、動物園の鳥)。読み出したとたん、すぐにハマって、いっきに読んだのを覚えています。

それからしばらく坂木作品を読んでいなかったのですが、GWに実家に帰り、地元のブックオフでふと見かけ、久しぶりに読んでみようかと手に取った次第です。

最初のうちは、かなーり軽い文体がちょっと肌に合わず、途中で投げ出しそうになったのですが、なんとなくそのまま読み続けるうちに、少しずつ面白くなってきて、後半はいっきに読んでしまいました。

元ホスト、現宅配便ドライバー(←これがちょっと普通と違う)の青年と、突然現れた小学生の息子との軽妙でコミカルなやり取りに、心が和みます。二人を取り囲む登場人物も、これまた魅力的。ホスト時代の先輩、ホストクラブのおかまのオーナー、常連客の本当はお嬢様だけど水商売をしてるふうの女性、宅配便の支店の同僚たち…、みんな個性的で魅力あふれる人たちばかり。

また、ほかの坂木作品も読んでみたいなぁと思いました(3.5星)。

内容紹介
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。(Amazon.comより引用)


  


ひきこもり探偵シリーズもオススメ!!

        

閃光スクランブル

  

NEWS加藤シゲアキくん作 『閃光スクランブル』 を読みました! 処女作の 『ピンクとグレー』 も面白かったけど、こちらも同じくらい、もしくはそれ以上に面白かった!! 今回も舞台は芸能界。アイドルの女の子と、元カメラマンで現パパラッチの青年を中心にした話で、最初は接点のない(いちおうあるんだけど、2人が直接接触するのは物語の後半に入ってから)2人のエピソードが交互に綴られていて、ある事件をきっかけに2人の逃避行が始まる…。あとは本編でお楽しみください^^

『ピンクとグレー』のときにも書きましたが、ジャニーズファンという欲目も確かにあるかもしれないけど、それを差し引いても本当に面白い。普通に小説家として、今後が楽しみな作家さんです。何かの記事で、加藤くんが“最終的には渋谷サーガの3部作にしたい”と語っていたので、いずれ第3弾も出ることでしょう。そちらも期待して待ちたいと思います。

内容
5人組の女性アイドルグループ、MORSEのメンバー・亜希子は、年の離れたスター俳優の尾久田と不倫関係にある。パパラッチの巧は、ゲームに熱中するかのように亜希子のスクープを狙っていた。MORSEに押し寄せる世代交代の波に自分を失いかけている亜希子と、最愛の妻を失くして、空虚から逃れられない巧。最悪と思われた出逢いは思いがけない逃避行となって…。夜7時、渋谷スクランブル交差点、瞬く光の渦が2人を包み込む―。


『ピンクとグレー』も面白いよ~!
  

ところで、先日お友達から“くまモンやきそば”をいただきました~^^ ソースは熊本県産のトマトピューレ入り。美味しかった~!! ちなみにマグカップは、ファントム公演のときに物販で購入したジャニコロの丘のデザイン入りv

Image838.jpg

『神様のカルテ』

  

今さらですが、『神様のカルテ』を読みました。ずいぶん前にBOOKOFFで100円で売っていて、有名だし病院ものだし(結構、医療もの好き)…ということで、とりあえず購入しておいたのですが、なんとなぁく気分じゃなくて、ずっと放置していたのです。

最近になって、積み置き本がコレとあともう1冊しかなくなったので、ほんじゃそろそろ読むかってな軽い気分で読み始めたわけのですが、なんとすごくよかった!!! 久々の5つ星()です。嵐の桜井くんで映画化されていたのは知っていて、勝手に作品のイメージだけ湧いていたのですが、いい意味で裏切られました(決して桜井くんがよくないという意味ではありませんので誤解なきよう)。

まず、主演の青年医師が夏目漱石を敬愛していて、29歳という若さにもかかわらず、言葉が古くさくて変人扱いされているという設定が面白いっ! 住んでる場所も、元旅館だった御嶽(おんたけ)荘という(本著の言葉を引用すると)幽霊屋敷のごとき二階建て木造家屋というのがこれまた興味深い。確かに病院の話ではあるんだけど、この御嶽荘に住む人たちとのエピソードもとても感動的でした。

ひとつとても心に残った文章があったのでご紹介します。余命幾ばくもないおばあさんのセリフ。

 “人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、
  どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。
  本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね”

今年のわたしのテーマは“スロー・アンド・クワイエット・ライフ”(笑) スロー・ライフ(ゆったりした暮らし)というのは聞かれたことがあるかもしれませんが、そこにクワイエット(静かな)を追加したもの。ま、最近、思いついたんですけどね(笑)

昨年があまりに急がしすぎたので、今年は仕事であれプライベートであれ1つ1つを丁寧に、ゆったり静かに味わいながら過ごしたいなと…。そんなふうに思っていた矢先にこの言葉に出会って、思わずうんうんとうなずいてしまいました。

夏目漱石調の言葉をしゃべる青年医師を桜井くんがどう演じているのか、それに他にもすばらしいシーンがたくさんあって、映画でどんなふうに描かれているのか気になるので、今度映画を見てみようと思います。

内容紹介
この病院では、奇蹟が起きる。
栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。(Amazon.comより引用)

『横道世之介』とか。

  

最近読んだ2冊の本をご紹介したいと思います。1冊目は、現在映画が公開中の『横道世之介』。著者は、妻夫木くん主演で映画化された『悪人』と同じ吉田修一さん。映画『悪人』を薦めてくれた友人に教えてもらって読みました。九州から上京した大学生の何気ない日常が描かれてるだけなんだけど、世之介くんがとてもいい味を出していて、この世知辛い世の中に心温まるとてもステキな作品でした()。小説でかなり満足してしまったので、映画を観るかどうかは、ただ今検討中…。

内容紹介
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。(Amazon.comより引用)



  

もう1冊は、同じく映画『悪人』の製作スタッフのひとり、川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』。昨年、駅のホームで広告を見て、タイトルに惹かれて即購入。書評などを見ると絶賛されていて、これはまとまった時間にちゃんと腰を据えて読みたい(通勤電車の中などで読んだりするのではなく)と思っているうちに、とうとう年が明けてしまい、先日ようやく読みました。…が、引っぱりすぎたためか、期待度が高すぎたためが、イマイチ物足りなさを感じてしまった…。全体的な印象は、水嶋ヒロくん(齋藤智裕)の『KAGEROU』に似ている感じがしました。とくに文体とか。もともとネット上の連載小説として配信されていたらしく、連載で読むのには面白いかもと思いましたが、1冊の小説として読むには、個人的にはやや軽すぎたかなという印象が否めませんでした。そんなわけで残念ながら …。川村さん、ごめんなさい。読む前から期待しすぎたのも原因の1つではありますが…。

内容紹介
僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。(Amazon.comより引用)


さて、ウエスタンの映像も届いたことだし、今日と明日はみっちり仕事をしたいと思いまーす
翻訳作品 放送情報

幻の西部劇シリーズ
『マーベリック』
出演:
ジェームズ・ガーナー
ジャック・ケリー
土曜夜11時~ 衛星劇場にて
絶賛放送中!
番組HPは、コチラ

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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お薦め!


『リカ』
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2009年8月上演舞台
原作:五十嵐貴久(幻冬舎文庫)
脚本・演出:-もとひろ
◇問合せ:Westend Studio
演出家-もとひろさんのblog
DVD予告編
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美・チャンス(『WHITE』)収録


Studio Life 『ドラキュラ』
劇中曲収録


Studio Life 『トーマの心臓』
劇中曲(アヴェ・マリア他)収録


















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