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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

アドルフに告ぐ その二

12月20日、Ehre チーム初日の感想です。
ネタばれありなので、隠します。続きは、「続きを読む」 からどうぞ。
尚、先にお断りしておきますが、かなり長々と綴っております。
ご了承願います。



  *  *  *  *  *

舞台は、第四次中東戦争が勃発した1973年のパレスチナから始まります。幼い子供たちが戦闘に巻き込まれて殺されるなか、「アドルフに告ぐ」 と記された手紙ともおぼしきチラシがばらまかれている。(すみません、この辺り本当のところは定かではありません。わたしの勝手な解釈であり、多少脚色が入っているかもしれませんのでご了承願います)

やがて銃を向け合い対峙する二人のアドルフ。イスラエル側につくアドルフ・カミル(オノケン)、そしてアラブ側につくアドルフ・カウフマン(芳樹さん)。と、ここで舞台は暗転。

再び明るくなると、そこは1936年の神戸。「やあ~い、白んぼ~ッ」 といじめられているチビっ子アドルフ・カウフマン。いじめっ子には、林さん、深山さん、奥田くん他。このあたり、舞台はまだまだ序盤、白のランニングにかーき色の短パン姿の汚いやんちゃ坊主たちが観客の笑いを誘います。チビ芳樹さんにも最初は結構笑えた。でも、ストーリーが進むにつれて、だんだんほんとに子供に観えてくるから、さすがは芳樹さん! (このとき、二人のアドルフ 8歳)

オープニングはこんな感じで、あとはだいたい原作通り、だと思う (まだ原作を全部読んでいないので、どこがどう違うかが言えない…)。ちなみに原作の冒頭に登場する、峠草平の弟、勲(セッキー)の元ガールフレンド、リンダ・ウェーバーは舞台版では登場しません。序盤は、峠草平(曽世さん)がナレーターのような役割で舞台を引っぱっていきます。さすがは曽世さん、こういう役は上手い。ヴァンレジェのジョージを彷彿とさせます。

先日書いたように、とにかくここから物語がどんどん進んでいきます。時間だけでなく、場所も神戸とドイツを行ったり来たり。内容もめくるめくように展開していくので、ミステリーを読んでいるような感じで先が気になってしかたがない。このあたり、やはり作品の力なのでしょう。ほんと面白い。とくに、ヒットラーにユダヤ人の血が流れていることを証明する文書が、峠勲 → 小城先生(林さん) → アドルフ・カミル → 本田芳男(仲原くん) と次から次へと人の手にわたり、脳がじゃっかん老化してきているわたしは、もうついてくのが必死。あれ、今誰が持ってるんだっけ?てな具合。

神戸のシーンでは、カウフマン家の人以外はほとんど関西弁を話すので、なんとなく白夜行を思い出した。オノケンの関西弁がちょっと気になったけど、オノケンだから許せる、みたいな。うまく説明できませんが…^^;。全体を通じて、芳樹さんは言うまでもなく、オノケンもなかなかの好演でした。『孤児のミューズたち』 ではやや物足りない感があったけど、今回はなかなかイイ感じ。役とすごく合っている気がする。本人いわくライフ一の手塚作品ファンとのことで、きっと思い入れも強いんだと思う。もしかすると、そういう思いが観客に伝わってくるのかも。当初、芳樹さん+オノケンの組み合わせってどうなんだろう?と懸念しておりましたが、まったく問題なかった。むしろ今回のように、中性的なハラハラドキドキする恋愛感情抜きの、真の友情を描くには、このコンビはすごくハマリ役かも、と思いました。


長くなるので、いったんここで切ります。続きは、また明日。


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COMMENT

●私も観ました!

何度もアンケートに「上演してください!」と書いた作品なので初日は夢心地でしたv-10ラストシーンは涙、涙v-7やはりこれはもう再演するしかないでしょうv-218、それもベルばらのように「アドルフに告ぐ:峠草平編」というのはどうでしょうかね。今回は二人のアドルフを中心にした脚本ですが、峠さん中心でもできそうな気がします。ではふうさまのレポートの続きを待ちます。

●はぁ~

一気に読んでしまいました~。^^
殆ど原作に沿っってるみたいですね~。目に浮かびます。
冒頭に終章のパレスチナのシーン・・・大きな伏線の提示でもあるけど
観るものには長い物語を経験していく上にも親切ですよね。
続き楽しみです。

●ご来場&コメントありがとうございます!

>新米ライファーさま
そうでしたか、アンケートで何度もリクエストしてくださったのですね!
実現して、わたしもとっても嬉しいですヨ~
初日は余裕がなくて(とにかくストーリーについてくのが必死で^^;)涙・涙とまではいかなかったのですが、Mutチームのときにはすでに号泣しそうな予感がしてます。
「峠草平編」 ぜひやって欲しいですね! 再演のおりには、高根さんにもで是非ご主演してもうらいたいです!

>ミモザ☆さま
読んでいただきありがとうございます! パレスチナのシーンは終章で出てくるのですね~ 原作はようやく6章までを読み終えたところで、今日から7章に入ります。ひょっとしたらこれから原作と違う部分が出てくるかもしれませんが、今のところほぼ同じ。これまでの舞台化も、かなり原作に忠実に仕上げられていますから、今回もそれほど大きな違いはないのでしょうね。倉田さんて、ほんとにすごい人です!

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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