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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

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カリフォルニア物語 その三

とうとう昨日で閉幕しちゃいましたね。今回は、Grade Crossing のみの観劇でしたが、ほかのチームも観てみたかったなぁ。。。TV TOKYO さん主催だし、いつかTV放送してくれないかなぁ。。。それか、DVDを出すとか。関係者の皆さま、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

感想の続き――

一幕は、なんとなぁくビミョーな違和感が拭えないまま終わり(それでも、じゅうぶん楽しんでましたけれどね)、いよいよ二幕の開演――

一幕では、ヒースのカリフォルニア時代の回想が演じられ、ラスト、薬物中毒から奇跡的に回復したヒースが、父親に寄宿制の学校へ行けと言われ、ついに東へ行く決心をするところで終わります。

二幕は、ニューヨークへ移り住み、ヒースとイーヴが二人暮らしを始めて2年が過ぎたところからスタート。(文庫版原書では第2巻216頁あたり)

物語が進むにつれ、一幕で感じていたような違和感も徐々に薄れ――いぜんとして歌唱力の差は歴然としていたけれど、それもだんだん気にならなくなってきた。というよりは慣れてきたか――それとともにどんどん舞台の世界に入り込み、ついにやってきました最初のウルウル (感涙)ポイント。今回、主には3回のウルウルポイントがあったのですが、その第一回目がここ 「テリーのお葬式」

本当は互いに愛情を感じているのに、なぜか反発しあってしまうスワンソン父子。もともと父親と息子の不器用な関係を描いたものに弱いので、ここでも、もれなくウルッときちゃいました。これまでふたりのあいだにあった確執が、ここでほんの少し解けて、ふたりが一瞬心を通わせるんですよね。マイケル(ヒースパパ)がヒースの口をまねて、親戚のおばさんのことを 「クソばばあ」 と言ったり、お葬式のあとふたたびNYへ帰るというヒースに 「がんばれよ」 的なことを言ったり(正確な台詞忘れました^^;) とにかくこのあたりでもうウルウル――

これまた、マイケル役の藤原習作さんがイイのですよ~! 劇団め組の役者さんらしいのですが、もうね、終始、胸にぐっとくる演技を見せてくださいました。

そして、テリーのお葬式のシーンでは、これまで登場シーンの少なかったヒースのお母さん、シャーロットも登場します。これがまたステキ! シャーロット役は吉田くんだったのだけれど、実年齢や劇団内でのキャリアなんかからいくと、大ちゃんヒースのお母さんというのは絶対違和感ありそうなんだけど、これがまったく感じなかった。やっぱ、吉田くん上手いわ! 台詞もけっして多くを語るわけではないんだけど、あのひと言ひと言を丁寧に語って聞かせるところなんかは、もう絶妙! しかも台詞がないシーンでさえ、ものすごく雰囲気が伝わってきたし、立ち姿やたたずまいがとてもキレイだった。

そして、第二のウルウルポイント――



今度もお葬式なんですけど、そう、今度は 「イーヴ」 のお葬式。原作を読まずに観にいったので、そもそもイーヴが死んじゃうことすら知らなかったわけですよ。(すでにテリーの死でじゅうぶんショックを受けているというのに、そのうえイーヴまで!) だから、警察で遺体が運ばれてきて、ヒースやインディアンが白い布をめくったとたんに 「イーヴっ!」 と叫んだ瞬間、わたし、頭のなかが真っ白になりました。え、えっ、なにが起こったの???(←わたしの心の叫び) 原作がまだ途中なので、原作ではどうなっているのかわかりませんが、舞台では、直前のシーンで、たしかマリアという名前の娼婦が投身自殺するところで暗転するのです。で、その直後に、遺体が運ばれてくるわけですから、当然、わたしは、さっき身投げした娼婦だと思っていたわけです。演出家の思うツボです。(しかもマリアってイーヴのお姉さんの名前じゃ? あの身投げした娼婦はイーヴのお姉さんだったのか?)

人間、本当に悲しいときって、嘔吐をもよおすんですね。あのときも、大ちゃんヒースが嗚咽しながら嘔吐する、あのシーンがたまりませんでした。そして、そのあと、イーヴのお墓の前に仲間が集まってお別れの歌を歌います。

劇中曲 その三: ♪「I LOVE YOU さようなら、イーヴ」
  by ヒース、ブッチ、インディアン、スウェナ、ケーシー、アレックス
  原曲: Stairway To Heaven by Led Zeppelin

  

この曲がまた涙をさそうんですよ。イーヴの人生を思うと、もうあまりにもせつなくて悲しくて可哀想すぎて・・・。それから、少し前に、ヒースへの思いに気づいて、家を出ていくときに残していったあの置手紙のこととかも思い出されて、涙が止まりませんでした――


  ~ イーヴの手紙 ~

  「オレは頭の悪いオカマです。
  昔からよくバカだとか 気色悪いオカマ野郎だとか言われて……
  そんなことないと思ったけど
  でも やっぱりそうだったです
  今はもうオカマじゃないと思ったけど
  やっぱりオカマでした――」
  

あぁ、もう切なすぎる~ たまりません~

あぁ、もうだめだ~
思い出してちょっと感極まってきたので、いったんここで切ります。

『カリフォルニア物語』 感想、まだまだ続きます―― 98666


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ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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