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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

ウーマン・イン・ブラック

08-08-13_woman.jpg
  スケジュール的にも懐的にもかなりきつかったのですが
  思い切って観にいってよかった!!!

  芝居が進むにつれ
  心拍数が上がっていくのが自分でもわかり
  手がじとっと汗ばんできて・・・
  きわめつけはエンディング――
  背筋が思いっきりぞぞぞぞ~~~っ。
  観終わってからもしばらくは心臓がばくばくでした。

舞台を観にいく決め手は、出演者とか劇作家さんとか作品とかいろいろあるのですが、今回の決め手はウーマン・イン・ブラックの戯曲を翻訳された川本子さん(←詳しくは別の機会に)。だから芝居自体は “ロンドンでロングラン公演を続けている、なんか恐そうなふたり芝居” というくらいしか知らなかったのです。

基本的にホラーは苦手なので、この作品も映画だったら予告見ただけで恐くなって、きっと観にいってなかったような気がします・・・。

でも芝居になると、演じている役者の息づかいや緊張感がじかに伝わってくるからか、ただ恐いだけじゃなく、そこに人間味や情愛が加わってより味わい深い作品になっていました。

上川さんも斉藤さんも、舞台で拝見するのは初めてだったのですが、もう流石です! 感嘆しました。斉藤さんはウーマン・イン・ブラックには92年の初演から連続で出演されていて今公演で6回目とのこと。老弁護士という役でありながら、劇中劇ではほかに6役もこなすという難しい役を実に見事に演じておられ、もう素晴らしいとしかいいようがない。

上川さんはキャラメルボックスの舞台に立たれておられるころから話には聞いてましたけど、今回初めて拝見して、ただただ感動。あぁなんでもっと早くに彼の舞台を観に来なかったんだろうと後悔するばかり。迫真の演技なんだけど、決して力が入りすぎているわけじゃなく、うまい具合に力を抜いたりコミカルな演技をしてみせたり――

途中のシーンもそうですが、とりわけラストのシーンは、あれは上川さんだったからこそ、あそこまで背筋がぞぞ~っとしたんだと思う。いやぁ、ほんとにおふたりとも素晴らしかった!

でもこの作品のすごいところは役者だけではなく、演出も照明もセットも脚本も・・・とにかくすべてにおいてほぼ完璧なまでの完成度! どおりで6回も上演されるわけだと、ただただ納得。しかも今回は満を持してのロンドン公演もあるそうで、す・ば・ら・し・い!!!

余裕があればもう一回観にいきたいくらいですが、ちょっとそれは無理なので、なんとかまた再演があることを心から願うばかり。できたら今度はロンドンキャストの来日公演と同時上演になれば、最高なんだけどな~♪

パルコさん、どうかよろしくお願いいたします。


ストーリー
ガランとした舞台に中年の弁護士キップスと若い俳優が現れる。キップスは青年時代、誰にも告白できない恐怖の体験をし、以来悪夢に悩まされていた。彼はその体験を家族に語ることで悪夢から開放されようと決意し、その手助けに若い俳優を雇ったのだ。話のあまりの長さ、語りの拙さに、俳優はある提案をする。“若き日のキップス”を俳優が、“キップスが出会った人々”をキップスが演じるのだ。そして「芝居」は始まった。キップスの記憶が再現されるにつれ、劇場でも奇妙な変化が起きていた...
          ~ 『ウーマン・イン・ブラック―JAPANESE WEEK―』 のサイトより抜粋 ~


関連サイト
>> ウーマン・イン・ブラック―JAPANESE WEEK―
※9月9日(火)~13日(土)ロンドン公演情報が掲載されています!
>> eプラス
※特集記事(斉藤さん&上川さんのインタビュー記事)もあります!
>> PARCO劇場 公演情報


Books
 ↓ オリジナル戯曲(残念ながら邦訳版は出版されていないようです)



 ↓ 原作小説邦訳
黒衣の女
  『黒衣の女』
  (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)



実を言うと今日から(派遣のほうの仕事の)お盆休み。でも先月の終わりに少し早めの夏休みをとったので、残りの休みはロマンス小説に専念する予定。マージナル開幕まであと2週間。余裕もって観劇できるよう、この休みちゅうにできるだけ進めておきたいと思います!
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COMMENT

●がんばってください~

ふうさんもお休み返上でお仕事なのですね。
いいお仕事ができますようにv-363

「ウーマン・イン・ブラック」何回か上演されているにも関わらず、まだ観たことがありませんでした。2人芝居は大好きなのですけれど、ちょっとコワそうな作品というイメージがありまして(^^;)
でも次の機会には必ず!観に行きたいと思いますv-354
良い舞台のご紹介ありがとうございます(^^)

●そういえば

翻訳された川本さんのお名前、どこかでお目にかかったことがあるような気がします。有名な方なのですよね?
こちらのお話も気長に楽しみにしておりますe-420

●>tamayuraさま

ありがとうございます!
ウーマン・イン・ブラック、かなり怖いですv-39
後ろの席の女の子、泣いてましたから^^;
わたしも二幕目後半からは両手をひざの上において、いつでも耳をふさげるように準備してました。マジで怖いです。
でもただ怖いだけじゃなくて、全てが実に緻密に練られていて、とくに役者や脚本が本当に素晴らしい!
再演されたら絶対また観にいきます!!!

川本さんは字幕や吹替翻訳もされているのですが、もともと役者をなさっていたそうで、その関係で戯曲翻訳や海外ミュージカルの来日公演の字幕スーパーの翻訳もなさっているようなんです。ちょっと古いですが映画ではミスティック・ピザ(ジュリア・ロバーツ主演)やロビン・フッド(ケビン・コスナー主演)、舞台ではプロデューサーズや WE WILL ROCK YOU の来日公演字幕スーパーなんかをされているそうです。詳しくは後日また記事で取り上げたいと思いま~す^^

●観てきました!

こういう舞台を観るとイギリス演劇界の底力を思い知らされます。構成、演出、スタッフワーク等々、勿論出演者の演技力も大事なのですが、本当に総合力の勝利という感じです。観劇前に原作を読みましたがそれでも本当に怖い!!v-12そのせいかカップルが多いし男性も多いような気がしました。もしかしたら黒衣の女の呪いがまた繰り返されるのかも・・と(若い俳優には4歳の女の子がいると言う設定でしたよね)終演後にも続く怖さがありました。残暑厳しき折ですが、お仕事v-91

●>新米ライファーさま

おぉ~新米ライファーさんも観てこられましたか~!
本当にいろいろな意味で圧倒される作品でした。
前にTAMAGOYAKIが(今のところ)今年度のNo.1と書きましたが、
ウーマン・イン・ブラックはまったくまた別の意味でNo.1です!
絶対絶対また観たいです!!!
気持ち的にはロンドンまで飛んで行きたいくらい!
原作はまだ読んでいないのですが、あの結末は舞台版のみらしいですね。
あれがまた一段と恐怖をそそります^^;
>黒衣の女の呪い
ひゃ~~~っ、怖すぎますっ!!!

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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