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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

Follow Your Dreams

実をいうと、昨年末あたりから今後(仕事)のことでちょっと悶々としていたのですよね。というのも、納めた訳のできがあまりよくないと、昨秋、編集社のかたからかなり辛らつな批評をいただいたのです。

今なら、一回くらい厳しいことを言われたからって気に病む必要はないと思えるのですが、当時はかなり落ち込みまして、やっぱり自分には出版翻訳は無理なんじゃないか、ましてや戯曲翻訳なんて、と負のスパイラルに陥ってしまったわけです。

それで、こんなことなら今せっかく製薬会社で働かせてもらっているのだし、実益につながりやすい医薬翻訳に専念したほうがいいんじゃないかとか、いろいろ考えてしまいまして。だいたい医薬翻訳にしても、それ専門でやっていこうと思ったら並大抵の努力じゃ難しいのに、わたしみたいにあれもこれもとやっていては、すべてが中途半端になってしまうんじゃないかとかね。

でもね、なかなか踏ん切りがつかず、そうこうしているうちに年も明けてしまい、あいかわらず悶々とした日々を送っていたわけです。そんなとき、映像翻訳家 瀧ノ島ルナさん のエッセイコラムに出会ったのです。

Amelia という翻訳者ネットワークの会員になっていて毎月会報が送られてくるのですが、ふと2月号を手にとり開いてみると今年から瀧ノ島さんのエッセイコラムの連載が始まっていました。

瀧ノ島さんが翻訳の勉強を始められたのは今から18年前。翻訳スクールには計8年通われたそうです。今でこそ映像翻訳の分野で大活躍されていますが、それまでは実務翻訳を数年、その後ゲーム翻訳、絵本翻訳などをされていて、ようやく念願の字幕や吹替の仕事に辿りつかれたのはそれからだそうです。以下、Amelia会報誌2月号より引用。

「振り返ってみると、何だか節操なく、あちこちに手を出したようにも見えますが、まずは身近なところに転がっているチャンスをモノにして足固めをしていくことが大切です。意外な分野で面白さを見つけたり、自分の思わぬ適性に気づいたり。(中略)夢に縛られ自分の可能性を限定してしまっては、もったいない。何にでも興味を持って取り組む姿勢が、逆に夢に近づけてくれたりするものです。(引用終わり)」


なんだかね、これを読んで心がぱっと晴れたような気がしました。そっかぁ、あちこちに手を出してもいいんだ~ってね。大事なのは “チャンスをモノにして足固めをしていくこと” わたしに足りないのはこれなんだと、前からわかってはいたけど、改めて実感として認識できたような気がします。

出版翻訳も戯曲翻訳もあきらめるにはまだ早すぎる。とくに戯曲翻訳なんて、まだ始めてもいないのに。もしかしたら全部が中途半端になってしまうかもしれないけれど、今は医薬翻訳と並行してやっていこう、そう思えるようになりました。わたしに必要なのは “足固め” なんだ。あれこれ手を出すだけではなくて、ひとつずつ、ちゃんとモノにしていくことが大事なんだと。

そのことに気づかせてくださった瀧ノ島さんに感謝です。
やはり成功されたかたの言葉は偉大ですね。
最後に、これは会報誌1月号に載っていた瀧ノ島さんからの言葉です。

  Follow your dreams and never let them go.
  (食らいついたら放さない)

この気構えが肝心とのこと。
なんだか今日はちょっと堅苦しい話になってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

  *  *  *  *  *

瀧ノ島ルナさんが翻訳を手がけられた作品
  『ラーメンガールズ』 
  『チャーリーとチョコレート工場』
  『リーピング』
  『幸せのレシピ』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〈お知らせ〉
これまで一恵さんのブログ『赤いガラス窓』さまにリンクさせていただいておりましたが、どうやら最近閉鎖されたようです。リンク欄から削除させていただきましたのでご連絡申し上げます。


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COMMENT

●わかります

私も手を広げるか、絞り込むか…は今でもよく迷います(^^;)
それぞれの分野を極めるには時間がかかるので
手を広げると全部中途半端になるのではないか、
でも絞りこんだとしても本当にこの道でいいのか…というジレンマ、
すごくよくわかります。
専門職だと身につくまで時間がかかるので余計にそう思いますよね。

私もいろいろな失敗をして、
早く結果をだそうとして焦って中途半端に仕事をしてしまうのが
一番身にならないのね…ということを身体で学び(^^;)
足元を固めることの大事さを感じてからは仕事への姿勢も少し変わりました。
手を広げることと足元を固めることは両立できるんだ~と実感。
瀧ノ島ルナさんがおっしゃることは本当にそのとおりだなと思いますv-343

頑張ってください!!

●>tamayuraさま

tamayuraさんもいろいろと迷いながら前に進まれているのですね。どうも性格上、ひとりで悶々と考えてしまいがちで、つい自分だけがこんなふうに思い悩んだりしているような気がしてしまうのですよね。でも自分だけじゃないんだと思うと、なんだか気が楽になります。

瀧ノ島さんを含め、現在活躍されている翻訳家のかたのお話を伺うと、わたしなんてまだまだ努力が足りない^^; あきらめる前に、まずはとことんやれるところまでやらないと、ですよね。

tamayuraさんのお言葉にも、とても勇気づけられました!
ありがとうございます!!

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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