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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

蛮幽鬼

 蛮幽鬼b
  
  『蛮幽鬼』(ばんゆうき) 於:新橋演舞場

  上演時間 (休憩含め2時間30分)

    第一幕 1:45
     休憩  0:30
    第二幕 1:15

いやぁ面白かった~!
初・新感線に完全にノックアウトくらいました~
終演直後は半ば放心状態でしたよ。

舞台も盛り上がってましたね~
終演後のアナウンスが流れても拍手が鳴り止まず、もう一回出演者の皆さんが出てきてくださって、客席は全員とまではいかないまでも7割がたはスタンディングオベーション

今回は上川さん目当てだったわけですが、そのほかにも豪華なキャストが勢揃い。
堺雅人さん、早乙女太一くん、山内圭哉さん、稲森いずみさん、高田聖子さん、、、

皆さん知名度があるだけでなく、実力あるかたばかりですからね~見応えありました。
なかでも堺さんと太一くんはお二人とも生(ナマ)は初見だったわけですけれども、いやぁ想像以上にすばらしかった! しかも太一くんなんてあの若さであの貫禄、さすが小さい頃から舞台に立っておられるだけのことはあります。とくにお二人の殺陣、めちゃくちゃ迫力ありました。

内容的には、裏切り、憎しみ、復讐といった暗くて重たい感情が渦巻いていているんだけど、そこを映像や音楽、回り舞台やせりといった舞台装置を巧みに駆使して、超豪華一大エンターテインメントスペクタクル(←なんだかよくわからないけど、イメージです。イメージ!)に仕上がってました。

雰囲気的には、スーパー歌舞伎をちょっとほうふつとさせるところがあったかな。
でも新感線なんで(笑)スーパー歌舞伎に比べると笑いの要素がかなり多く含まれてましたけどね。
とくに山内さんと橋本じゅんさんは自由な感じで(笑)アドリブもちょこちょこあって、ずいぶんと笑わせていただきました。

以下は、ネタバレありなのでいちおう隠しまーす。ご興味のあるかたは「続きを読む」からどうぞ。


ストーリーは、『モンテクリスト伯』とかぶるところがありましたね~
ざくっとまとめると、上川さん扮する伊達土門は無実の罪で監獄島へ島流しにされ、そこで10年間幽閉されるんだけど、そこでサジ(堺さん)と名乗る男に出会い、脱獄し、自分を陥れた人物に復讐するという話で、土門とエドモン・ダンテスの設定がよく似ている。でも脱獄して復讐していくあたりは、モンテクリスト伯よりはるかに多く人の血が流れますが。

それから堺さん扮するこのサジという男がキーマンで、昔、自分も一族にだまされ殺されかけたことがあり、その仕返しに族長もろとも一族を皆殺しにしてしまったという過去がある。それゆえに土門に共感して彼の復讐の手伝いをするわけなんだけど、実は協力すると見せかけて本当は自らの復讐の続きを果たすため彼を利用しているだけなんですね~ ラストは土門とサジの一騎打ちになるんだけど、まだ人間としての心が少し残っていて、完全に復讐の鬼になりきっていない土門に対し、サジは喜びとか愛情とかをいっさい忘れてしまっていて怒りと憎しみしか残っていないというのが、なんとも悲しい。

しかも、サジは普段はいつもニコニコ笑っていてその容貌からはとうていそんな恐ろしい人間だとは想像つかないんだけど、実は人を殺すときも笑いながら殺してしまうという実に残忍な男。ニコニコ笑っているのは、誰にも何にも期待するのをやめ、すべてのことをあきらめてしまったがゆえの笑みだと思うと、なんとも切ない。

あらすじは 蛮幽鬼公式HP でも紹介されてます^^

ともかく今回の感想をひと言でまとめるなら「憎しみからは何も生まれない」といった感じでしょうかね~

いやぁ新感線、ハマりそーだわ。
 蛮幽鬼c

 ←演舞場2階ロビーにこんな像が。。。

  蛮幽鬼?


 〈おまけ〉
 その男
 2009年4月 東京芸術劇場中ホールにて上演 『その男』 より。
 (とうとう感想UPできなかったので写真だけ(^^;)


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COMMENT

●新感線

面白いですよねー。最近ほとんど行けていませんが私も大好きです!
ひそかに橋本じゅんさんのファンなんですよ~(笑)
ゲストも豪華な舞台ですね。
上川さんもですけど、特に堺さん…すごくハマりそうな役かも(^^;)

●>tamayuraさま

新感線、いやぁホント面白かったです^^
すっかりハマってしまいました^^
橋本さんのファンなのですね~
今回3階席で、橋本さんのメイクもすごかったし(笑)、最初誰かよくわからなかったのですよ~
山内さんとのかけ合い、サイコーでした(笑)
堺さんはまさしくハマり役でした!
今までTVで拝見してきた雰囲気と全然違ってたので、堺さんも最初は、あれホントに堺さん?て感じだったのですよ。いやぁほんとにいろいろなお顔を持ってらっしゃるかただなぁと感心しきりです。ほかの舞台も観てみたいと思いました^^

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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劇中曲(アヴェ・マリア他)収録


















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