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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

初春花形歌舞伎

初春花形歌舞伎
今日は前置きなしで早速本題に入りまーす。

先日、新橋演舞場で

『初春花形歌舞伎』

を観て来ました~♪


てれこになりますが、まずは夜の部 『伊達の十役』 から。こちらは当代猿之助丈の当たり狂言『慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ) 伊達の十役』に、海老蔵丈が初めて挑むというもの。文字通り、海老蔵丈がひとり十役演じ(40数回の早替わりで!)、休憩を入れて約5時間半の舞台、ほとんど出ずっぱりでした。役の種類も悪役から善人、お姫様から乳母までと、うなりたくなるほど見応えのある舞台でした。
伊達の十役
個人的に海老蔵丈の悪役が大好きで(忠臣蔵の定九郎とかね)、今回も悪坊主、土手の道哲 は絶品でした(笑) 好きだわ~ああゆう役^^

ほかに印象深かったのは幼君の乳母、政岡。これまで海老蔵丈のお姫様役とか娘役は観たことあったけど、年配の女方は初めてだったし、しかも女方で台詞をいっぱいしゃべるのを観るのも初めてだったから(お姫様とかは口数少ないですからね(笑))、すごーく見応えありました。それも幼君を守るため我が子を犠牲にする母親という、なんとも難しい役を見事に演じられていて、我が子の遺体を抱きしめて泣き崩れるシーンは思わず涙しました。

ところで今回の花形歌舞伎の主な出演者は、海老蔵丈と獅童さん、そして澤寫屋(おもだかや)のメンバーなんですけれど、なぜか段治郎さんはご欠席なのですよね。

でね、ふと思ったのが、早替わりのときの海老蔵丈の吹替えはどなたがなさってるんだろう?ってこと。背格好が似てる人が思い浮かばず、そこでひょっとして段治郎さんがされてるんじゃ?と思ったわけです。そう思いだしたら気になってきて、早替わりのたび海老蔵丈じゃなくて、つい吹替えのかたのほうに目がいっちゃうんですよ。たしかに背は段治郎さんのほうが高いけど、ま、許容範囲だろうし、観れば観るほど吹替えのかたが段治郎さんに観えてくるんですよね。

さらには場面によっては吹替えがひとりじゃ足りないときがあって、あと段治郎さんのほかに誰がいるだろうと考えたとき思い浮かんだのが猿琉(えんりゅう)くん。うん、たしかに彼なら背格好も似てそうだし、女形もできる。

・・・とまあそんなわけで、わたしのなかでは段治郎さん猿琉くん吹替え疑惑がかなり濃厚なせんで浮上しているわけですが(^^; 実際のところはどうなんでしょうね? どなたか前のほうでご覧になってたかたで、わかったかたいらっしゃったら教えてください!

さてそろそろ昼の部に移りたいと思います。まず一幕目は 『寿曽我対面』。こちらは曽我五郎を獅童さん、十郎を笑也さんが演じられてました。

ここのところ笑也さんは立役を演じられることが多かったのですが、『伊達の十役』で久しぶりにお姫様役を拝見して、やっぱ笑也さんのお姫様役は好きだなぁと思っていたのです。でも昼の部の十郎を拝見したら、これがまたよく似合っていて、女も男も両方演じられる笑也さんてやっぱすごい!と感嘆しておりました。

『黒塚』 は、当代猿之助丈の当たり役、老女岩手(実は鬼女)に愛弟子の右近さんが初めて挑戦。ちょっと難しかったけど、わきをお馴染みの澤寫屋の面々がかためられ、まさに「ザ・澤寫屋」という感じの舞台で、澤寫屋贔屓のわたしとしては嬉しい作品でした。

三幕目が、昨年9月にモナコで上演されたという海老蔵丈の 『春興鏡獅子』

実はですね、この日超ラッキーなことがあったのですよ^^ 今回、夜の部も昼の部も3階席での観劇だったのですよ。それで一幕目の寿曽我対面を観終わったあと、3階ロビーでコンビニ弁当を食していたら、後方から品のあるご婦人がいらして「おひとり?」と訊かれたのです。

ご婦人 「おひとり?」
わたし  「は、はい」
ご婦人 「海老蔵さんのファンのかた?」
わたし  「え? は、はい、まぁいちおう」(←ここで「はい」と答えたら、ミーハーに思われそうな気がして、実際に澤寫屋のファンでもあるし…とかいろいろ考えてたら、こんな答え方になってしまいました(^^;)

ご婦人 「よかったら三幕目、一階でご覧になって。(ご自分のチケットを差し出しながら)最前列の真ん中の席なんだけど、わたし、三幕目は観られないから」

わたし  「(しばらく状況が飲み込めずぽかんとしているも、ようやくご婦人の言葉の意味を理解し)あ、ありがとうございます! あ、あたし、3階席なんです」
ご婦人 「そうかなぁと思って来てみたの。だってもったいないでしょう」

このあと、わたしがもう一度深々と頭を下げてお礼を言うと、そのご婦人は「じゃあ」といってさっそうと去っていかれました。カッコいい~

というわけで、それまで3階最後列で観劇していたわたしは、二幕目が終わると1階へ移動。3階最後列→1階最前列(それもど真ん中!)ですよ! すごくないですか。最前列で歌舞伎観るのなんて何年ぶりだろう。最前どころか、ここしばらくはほとんど3階席だったもん。いやぁ、ご親切なご婦人に心から感謝です。(このブログを見てはおられないでしょうが) ありがとうございました!!!
春興鏡獅子
さて、最前列ど真ん中で観た『春興鏡獅子』の最初の印象は、

  「近っ!」

で次が、

  「でかっ!」

そりゃぁ、ついさっきまで3階最後列から観てたんだからしかたないですわな。それにしても5メートルと離れていないところで、小姓(娘)役の海老蔵丈の踊りが観られて、もう感激しきりですよ。普段は立役の印象が強いし、大柄なかたなので、最初は「でかっ!」と思いましたが、いつのまにか、その美しさに見入ってました。そして後半、小姓とは対照的な激しい獅子の舞。いや~その迫力たるや、きっと3階席でも伝わったと思うけど、一番前で観る醍醐味ときたら贅沢この上なしでございます。いや~改めてご婦人に感謝ですよ。ほんとにほんとにありがとうございました!

鏡獅子ではほかにも「胡蝶の精の踊り」というのがあって、蝶の精に扮した2人の子役(10歳くらいかなぁ?)の子たちの舞もあって、海老蔵丈扮する獅子と戯れながら踊るシーンは、とても愛らしくて思わず頬がほころびました。

『鏡獅子』を最前で観られるという思いもよらぬ幸運にも恵まれ、初春ならではの華やかで目出度い舞台を心ゆくまで楽しんでまいりました。

昨年末に電撃結納を交わされ、私生活でもおめでた続きの海老蔵丈、今春現代劇ドラマに初主演されます! 松本清張作『霧の旗』という作品だそうです。こちらも今から楽しみです!

日テレ 生誕100年2週連続松本清張スペシャル

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COMMENT

●NO TITLE

ふうさま、「こいつあ春から縁起がいいわえ」な体験でしたね!そのご婦人は舞台好きの心をわかっているではあーーりませんか!きっと役者さんたちにも空席を見せたくなかったのだと思います。演ずる側と観る側双方に配慮なさった見上げたお心持ちですわv-10「黒塚」は、猿之助様のニューヨーク公演の際に、確かメトロポリタンだったか拝見して、日米の舞台機構の違いにつき大いに考えさせられた作品です。たまたま仕事で滞在していて駆けつけたのですが、懐かしいです。猿之助様の体調がとても気になります。紫さんを見送って力失せてしまわれたのかと心配です。でもよかったですね!!

●>新米ライファーさま

ほんとうに「縁起がいいわえ」な体験でした(笑)
新年早々体調を崩して、なんとなぁく心までふさぎ込んでいましたが、
これでいっきに気分がv-162しました^^
「黒塚」 NYでご覧になったとか! すごーい!!
わたしもいつか歌舞伎の海外公演観てみたいです♪
3月は「染模様恩愛御書」、4月は「四谷怪談忠臣蔵」と、
今年も澤寫屋から目がはなせません^^

●管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

●>非表示でコメントをくださった方へ^^

ご来場&コメントありがとうございます!
まずはトライアル合格おめでとうございます!
訳書の刊行楽しみですね^^
ブログは当初、翻訳関係&芝居関係を半々で考えていたのですが
近ごろはもっぱら芝居&ミーハーネタばっかりになってます(笑)
「翻訳」で検索してアクセスして来られたかには申し訳ないのですが(^^;
拙い文章ではありますが、もしよかったらまた遊びにいらしてください♪
ブログ、なかなか楽しいですよ~ よかったら是非^^

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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