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ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

あるいは、天国に一番近い椅子 感想

代々木上原のIto・M・Studioで上演中の 『あるいは、天国に一番近い椅子』 を観てきました。ブログを読んでいたら、稽古現場がとっても楽しそうだったので、もっとコミカルな芝居かと思いきや(たしかに前半は甲津さん(流山児事務所)の演技や、他の役者さんのやり取りに結構笑っていたけれど)いつのまにか結構シリアスな話に展開していって、知らず知らずのうちに芝居に引き込まれていきました。

それにしても、先日の 『だてうはゆっくりと砂をはむのだ。』 も、今日の芝居も、「人生」 とか 「命」、厳密に言うなら 「残りの人生」 というものについていろいろと考えさせられる内容だった。前者が、「人生はいつ終わるかわからない」をテーマにしていたのに対し、後者は、死刑囚、つまり 「自分の命の終わりを知っている人間」 が主人公。どちらも重いテーマを扱っているけど、とくに押しつけがましいところはなく、それでいて後で深く考えさせられる芝居だった。

会場のIto・M・Studioってどんなところだろうと思っていたら、どうやらTsuchipro主宰の土屋さんが以前所属しておられた 「伊藤正次演劇研究所」 の伊藤さんの個人スタジオだったみたい。代々木上原駅から、公演案内に載っている地図を見ながら坂を登っていくと、案内の看板が出ていた。あれがなかったら、わからなかったかも。なにしろ、普通の民家のなかの細い道沿いにあったものですから。

あるいは3 あるいは1 あるいは2
左: スタジオ入口
中: よく見ると "Ito・M・Studio" となっています
右: 深山さん宛てのお花が届いてました♪

感想の続きはネタバレになるといけないので、お読みになりたいかたは 「追記を表示」 からご覧下さいませ。

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まず、当初から気になっていた客席45席という小さな空間。舞台には、死刑を執行するための電気椅子が一台置いてあるだけ(ツチブログご参照下さい)。で、気づきました。実はコレ、観客が死刑執行を見届ける 「立会人」 席にいるような具合になるのだと。気づいたときは、なんか嬉しかった。「あ、気づいちゃった」てな感じで。にしても、なんとも上手い演出というか、効果的なセッティング。そこを狙って今回このようなスタジオ・ラボ公演という形を取られたのか、主宰の土屋さんに是非伺ってみたいところ。

そしてエンディングは、映画 『グリーンマイル』 を思わせるところもあり、思わず涙してしまいました。

Tsuchiproとしては今回初(?)のオリジナル作品。作家は山口貴士さんというかたで、演劇戯曲は本作が初めてとのこと。たしかに多少粗削りな部分もあるかもしれないけれど、小劇場らしいとても素敵な作品だった。昨春の鐘下辰男さん作 『アーバンクロウ』 もよかったけれど、個人的には今回の作品のほうが好きだな。当たり前だけど、オリジナリティーがあるし、キャラクターもそれぞれあて書きしたみたいに役者さんにぴったり合っていた。

甲津さん(流山児)の死刑囚は言わずもがな、深山さんの刑務官もとてもよかった。深山さんはStudio Lifeでも客演でも女役や少年役が多くて、たまに青年役をされてもゲイの役だったりするから、今回の刑務官は今までで観たなかで、いちばん等身大に近い深山さんだった気がする。もちろん虚構の世界のなかの深山さんも好きだけど、これからはこういった「普通」の深山さんもどんどん観たいな、と思いました。

冨士君もがんばってました。Studio Lifeではまだ大きな役がまわってこないので、今回みたいに、ガッツリ冨士君観たのは新人公演以来。でも新人公演のときに比べたら、貫禄も出てきたし、堂々としてたし、これからの活躍に期待できそう。

Tsuchipro次回公演は、2008年春予定とのこと。
次回作にも期待したいと思います♪
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COMMENT

●はじめまして

土屋さんのblogから飛んでまいりました。
今回初めてのオリジナル作品でとても観たかった舞台。
観に行けないのでがっかりでしたがこちらのご感想を読ませていただいてうれしいです。
ありがとうございました。

●コメントありがとうございます!

ミモザ☆さん、はじめまして。
トラックバックなんて…、と思ってましたが、してみるものですね。見にきていただきありがとうございます!

わたしは高根さんファンですが、次に気になるのが深山さんなもので、今回は「普通」の深山さんが観られて嬉しかったです^^ でも夏夜以来、岳大さんにも浮気してます(笑)

blog拝見させていただきました。素敵なblogですネ!
またぜひ遊びにいかせていただきます♪

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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