ふうの翻訳劇場

~ 芝居好きの駆け出し翻訳家ふうの日記 ~

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ケンブリッジ・スパイ

4月から通い始めたスクールも先月でとりあえず一段落しまして、今は10月から始まる次のクラスに備えて自主学習といったところです。怠けないように気をつけねば。

実は最終テストなるものもあって、そちらはすでに提出済みで来週の個人面談で添削されたものを返していただく予定です。合格・不合格があるわけではなく、いちおう全員進級できるのですが、それでもドキドキです。

それともう1つ。最終テストの一環で、「半年先までの、英語力および日本語力向上の目標、そのための方法と計画を具体的に記せ」というのがありまして、英語力のほうは、NHK「ニュースで英会話」を見て時事用語・表現を強化する、という目標を立て、日本語力のほうは悩んだ末、目標を「アウトプット力をつける」、その方法として「映画や舞台の感想を200~400文字でまとめる(週1回)」としたのです。

それで、どうせならブログでUPしていこうと思い、今週から週一で映画や舞台の感想を書いていくことにしました(挫折しないようにガンバラネバ)。…というわけで、1回目は、映画でも舞台でもないのですが、最近ハマっている英国ドラマについて書こうと思います。

タイトルは「ケンブリッジ・スパイ~英国を裏切った美しき男たち」。イギリスで2003年に放送された作品です。番組サイトやドラマのオープニングで「英国史上最も悪名高き~」とされていますが、ドラマ内ではそれほどスパイ行為そのものが描かれているわけではなく、どちらかというとスパイとしての苦しみや心の葛藤に重点が置かれていて、個人的には「悪名高い」とは感じませんでした。

結果的には母国を裏切る形になってしまたったものの、元はファシズムやナチスに対抗し、貧者や弱者を救うために共産主義に傾倒していったことを考えると、“背信者”とひと言で片づけるには気の毒な気がして。スパイであることを隠すために心から憎むファシズムを支持する態度をとったり、好きな人にウソをついたりしなければならなかった彼らの心情を思うと、むしろ切なくなってしまいました。ドラマなので美化されている部分もあるでしょうが…。9月14日(月)~再放送されますのでご興味のある方はぜひ!

番組HP http://mystery.co.jp/program/cambridge_spy/index_s01.html

need more teeth

1ヵ月あいてしまいましたが、今回の表現は映画「ジュラシック・ワールド」からです。
とくにジュラシック~ファンというわけではないのですが、あの迫力は映画館で観てみたいと思ったのと、主演のクリス・プラットが最近ちょっと気になっていたのとで、先日映画館で鑑賞してまいりました^^ さすがのド迫力に大満足!!

そして、ネット上で早速話題になっているのが標記の字幕(ちなみに本作の字幕は戸田奈津子さん)。クライマックスで兄弟のうち弟が言うセリフです。映画では「歯が足りない」となっていて、わたしは大した違和感なくスルーしていたのですが、『リーダーズ英和辞典』によるとneed more teethには「より強い実行力[強制力]を必要とする」という意味もあって、ここではダブルミーニング(1つの語に2つ以上の意味をもたせること)になっているようです(気づかなかった。。。まだまだ修業が足りませぬ。。。)。

そこで、ネット上では「戦力が必要だ」とか「歯が立たない」とすべきだという指摘がなされているわけですが、下記サイトの説明を読んで、ここは戸田さんの訳でいいんだとわたしは納得できました。気になる方はぜひご一読あれ。

farsite / 圏外日誌
ジュラシック・ワールド: 戸田奈津子氏は誤訳をしたのか?

fear to take one’s slide rules

このまま訳すと「自分の計算尺を持ち込むのをためらう」ですが、これだと??なので文脈の中で考えたいと思います。

ちなみに「slide rule(計算尺)」は「携帯用アナログ計算器」(『ブリタニカ国際大百科事典』より)。写真で見るとこんな感じ↓。
https://en.wikipedia.org/wiki/Slide_rule#/media/File:Sliderule.PickettN902T.agr.jpg
イマイチよくわからないのですが、要はいろんな計算ができる器具みたいです。

そこで例文を見てみます。

例文:
Francebed, the name of which is only half truthful as it is the moniker of a Japanese sleep furniture company, is stepping in where the Nobel Prize coveters fear to take their slide rules. It has developed a vibrating pillow that is intended to reduce a user’s snoring.

下記サイトより引用:
http://www.japantimes.co.jp/life/2007/06/20/digital/gadgets-to-the-rescue-vibrating-pillow-curbs-snoring-toothbrush-tracks-your-hygiene-habits/#.VbcHj3k9LIV

ここでは、the Nobel Prize coveters fear to take their slide rulesと出てきます。直訳すると「ノーベル賞を欲しがる者が、自分の計算尺を持ち込むのをためらう」ですが、やはり意味不明です。

実はここでいうslide ruleは、天文学者にとっての天体望遠鏡のようなものを指していて、そう考えると「ノーベル賞を欲しがる研究者が、自分の研究道具を持ち込むのをためらう」と言い換えることができます。

つまり「研究をためらう」「取り組むのをためらう」という意味になるわけです。

ちなみに例文全体の大まかな意味は「日本の企業でありながら社名にフランスとつく寝具会社のフランスベッドは、ノーベル賞を切望する研究者が取り組むのをためらう分野に足を踏み入れた。振動でいびきを軽減する枕を開発したのだ」

今回はちょっと難しかった…(汗) 文脈によって訳に工夫が要りそうですね~

cause a hemorrhage in ~

意味は「~を怒らせる」
『リーダーズ英和辞典(第3版)』では、「have a hemorrhage:ひどく興奮する,かーっとなる」で出ていました。

hemorrhageはもともと「出血」という意味ですが、ここでは「脳出血」と考え「頭に血が上る」「血管がぶち切れる」というようなイメージから、「ものすごい剣幕で怒る」「カンカンに怒る」というような意味合いになるようです。

例文:
the grown-ups around us still talked of the deprivation years during World War II like it happened yesterday, which meant we could never leave food on our plates or throw away half-used notebooks without causing a minor hemorrhage or two in the elders.

下記サイトより引用:
http://www.japantimes.co.jp/life/2004/08/26/language/the-showa-days-were-they-really-that-good/#.VbcAYHk9LIV

ここでは、causing a minor hemorrhage or two in the eldersという使われ方をしています。直訳は「お年寄りに軽度の脳出血を1つか2つ起こさせる」ですが、要するに「お年寄りを怒らせる」という意味です。

例文全体の大まかな意味は「当時、周囲の大人は戦時中の貧しかった時代を昨日のことのように話していた。だから、食べ物を残したり使いかけのノートを捨てたりしようものなら、ひどく怒られた」

ちなみにわたしは「食べ物を残したり使いかけのノートを捨てたりしようものなら、お年寄りが(ショックのあまり)脳溢血を起こして倒れかねなかった」と解釈したのですが、そうではなかったようです(汗)。皆さんもお間違えのなきよう。

play off of

またまた久々の登場です。
いつまで続くかわからないのですが、これから備忘録代わりに新しく覚えた単語や表現を記録していこうと思います。というわけで第一弾は、play off of。

意味は、Use other actors' lines and expressions and movements to affect/alter/enhance one's own performances.
http://forum.wordreference.com/threads/play-off-of-each-other.2179700/参照 )
日本語だと「相手のセリフの言い回しや演技などを利用して、自分の演技を高める」という感じ。

下記映像の00:45あたりから出てきます。
http://www.msn.com/en-ie/video/entertainment/sandra-bullock-makes-villainous-debut-in-minions/vi-BBl25sg
It’s hard because I like having other actors play off of or other minions play off off.
(相手の俳優や声優のセリフを聞いたり演技を見たりして、自分の演技に生かすのが好きだから(1人で演じるのは)難しかった)

サンドラ・ブロックが声優を務めた新作アニメ「ミニオンズ」の収録について話している映像です。どうやら収録は彼女1人で行われたようで、ミニオンズのセリフは監督が読んでいたようですね。

1回目はこれくらいで…。
冒頭に書いたようにいつまで続くかわかりませんが、ぼちぼちやっていこうと思います。
翻訳作品 放送情報

幻の西部劇シリーズ
『マーベリック』
出演:
ジェームズ・ガーナー
ジャック・ケリー
土曜夜11時~ 衛星劇場にて
絶賛放送中!
番組HPは、コチラ

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プロフィール

ふう

Author:ふう
(B型、みずがめ座、木星人+)
芝居好きの駆け出し翻訳家。
派遣社員として製薬会社で翻訳業務に従事するかたわら,2010年春より在宅で字幕翻訳の仕事をさせていただいております。いつか自分の訳した戯曲が舞台化され,それを観る日を夢見つつ,日々翻訳修行に励んでいます。

※当ブログについて:
当初は芝居と翻訳について半々の割合で書くつもりでしたが,今ではほとんど観劇日記と化しています。“翻訳”等のキーワードでアクセスしてくださったかたには申し訳ありません! でもたまに仕事や翻訳についても語っているので、もしよかったらまたお越しくださいね。

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